リスティング広告とは?費用や特徴、運用のポイントを解説【2023年最新版】
リスティング広告とは、検索画面でユーザーが検索したキーワードに合わせて表示される広告のことです。興味・関心が強い人たちに広告を配信できる、ターゲットを絞り込んで広告を配信できるなどのメリットがあることから、自社でもリスティング広告を運用したいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、リスティング広告とはどのような広告なのかといった基本的なところから、リスティング広告のメリット・デメリット、出稿する際の費用まで幅広く解説します。
目次[非表示]
- 1.リスティング広告とは
- 1.1.リスティング広告が配信される媒体
- 1.2.リスティング広告が掲載される場所
- 1.3.リスティング広告の料金体系
- 1.4.効果が出るまでの時間
- 2.リスティング広告とSEOの違い
- 2.1.広告による掲載と自然検索による掲載
- 2.2.効果が出るまでの時間
- 2.3.効果が出るまでにかかる費用
- 3.リスティング広告のメリット
- 3.1.興味関心が強い人たちに広告を配信できる
- 3.2.キーワード選定によりターゲットの絞り込みができる
- 3.3.効果が出るまでの時間が短い
- 3.4.低予算から始めることができる
- 4.リスティング広告のデメリット
- 4.1.高い成果を出すためには継続が必要
- 4.2.競合が多いキーワードは単価が高くなる
- 4.3.SEOと違い費用がかかり続ける
- 5.リスティング広告の相場
- 6.リスティング広告の配信方法
- 6.1.Google広告のアカウント作成
- 6.2.配信条件の設定
- 6.3.広告文の作成
- 6.4.キーワード選定
- 7.リスティング広告のコツ
- 8.リスティング広告の代替手段にはビジネスマッチング
- 9.まとめ
リスティング広告とは
まずは、リスティング広告がどのような広告なのか、どういった仕組みで広告が表示されるのかといった基本的なことを押さえておきましょう。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索画面で、ユーザーが入力したキーワードに合わせて表示される広告のことです。
キーワードに連動して広告が表示されることから、「検索連動型広告」とも呼ばれています。ユーザー自身が入力したキーワードに合わせてテキスト広告が表示されるため、検索エンジンで商品やサービスを探しているような確度の高いユーザーに直接的に訴求できる点が最大のメリットです。
また、表示される広告文や広告費用の上限、1日あたりの予算を自分で決められるなど広告運用の自由度が高い点も特徴の一つ。広告費用が発生するのは、表示された広告文がクリックされた時だけです。広告文が表示されただけでは、広告料金は発生しません。
リスティング広告が配信される媒体
リスティング広告を出稿できる媒体は、検索エンジンの検索結果の画面です。検索エンジンと言えば、GoogleとYahoo!の2つを思い浮かべる方が多いと思います。もちろん、GoogleもYahoo!もリスティング広告を出稿できますが、それ以外の媒体にもリスティング広告を出稿することは可能です。
特におすすめなのがGoogleとYahoo!です。Googleが検索エンジンシェアで1位、Yahoo!は2位と圧倒的にユーザーの数が多いからです。検索エンジンのユーザーが多いということは、それだけ多くの人に広告を配信することが可能になります。 GoogleやYahoo!のユーザー以外に広告を配信したい方は、レモーラリスティングがおすすめです。レモーラリスティングは、gooやOCN、BIGLOBEといった検索エンジンにリスティング広告を出稿できるサービスです。Indeedスポンサー求人広告は、求人情報専門の検索エンジンのIndeedに広告を出稿できます。
リスティング広告が掲載される場所
リスティング広告が掲載されるのは、検索エンジンの広告枠です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、あるキーワードを入力した際に、検索結果の上部あるいは下部に広告が表示される枠があります。これが広告枠です。
GoogleでもYahoo!でも、広告枠は検索画面の上部あるいは下部に設置されていますが、ここにリスティング広告が表示されます。検索画面の上部または下部に表示されたURLの左側に「広告」と表示されているWebサイトを見たことがある方も多いと思います。それがリスティング広告です。通常の検索結果と同様、リスティング広告でも上位に表示させた方がクリック率が上がるため、リスティング広告を出稿する方はできるだけ広告枠の中でも上位に表示させたいと考えます。
Googleの場合、リスティング広告の表示順は、入札単価、オークション時の広告品質、ユーザーが検索した時の状況などを複合的にランク付けした「広告ランク」によって決まります。
リスティング広告の料金体系
リスティング広告は、クリック課金という料金形態が取られています。クリック課金とは、表示された広告がユーザーにクリックされた時にだけ料金が発生するというものです。
そのため、リスティング広告を出稿するだけでは料金は一切かかりません。ほかの料金形態のように「効果が得られないにもかかわらず費用だけがかさんだ」「そもそも広告の効果が得られているのか分からない」といったことにはなりません。クリック課金には、費用対効果が高い、効果測定が容易というメリットがあります。 なお、1クリックにつきいくら支払うかは、入札によるオークション制で決まります。
広告主は、GoogleやYahoo!などの媒体に対して「このキーワードで検索された時に自社の広告を出稿したい。1クリックあたりの単価の上限はいくらまで」といったように入札します。入札をした企業同士でオークションが行われ、広告を表示するか、何位で表示するのかなどが決まります。
効果が出るまでの時間
Webマーケティングには数々の手法がありますが、その中でもリスティング広告は効果が出るまでの時間が早いことが特徴です。
たとえば、検索エンジンの検索順位で自社のWebサイトを上位に表示させるためのSEO対策は、対策を講じても必ず成果が得られるわけではありませんし、成果が出たとしても年単位で時間がかかるケースも少なくありません。その点、リスティング広告は効果が出るまでの時間は3ヵ月から半年ほどと言われています。
とはいえ、「もっと早く効果を得たい」と思う方もいるのではないでしょうか。中には、リスティング広告を出稿した次の日から問い合わせが殺到するというイメージを持っている方もいると思います。しかし、リスティング広告はクリックしたユーザーの検索語句データを分析して、広告効果を最適化していくものです。
データが蓄積されればされるほど、効果が得られやすくなるため、効果が現れるまで少なくとも3ヵ月は見ておきましょう。
リスティング広告とSEOの違い
検索エンジンの検索結果からの流入を増やす施策として、リスティング広告のほかにSEOがあります。SEOとは、あるキーワードでユーザーから検索された時に自社のWebサイトを上位に表示させることを指します。ここでは、リスティング広告とSEOの違いをお伝えします。
広告による掲載と自然検索による掲載
一番の違いは、リスティング広告が広告による掲載に対して、SEOが自然検索での掲載という点です。広告による掲載と自然検索での掲載とで何が変わるかと言えば、コントロース性が変わります。
リスティング広告の場合、どのキーワードに対して自社サイトを表示させるかといったことはもちろん、ユーザーの性別や年齢層、居住地域などを細かく設定できます。リスティング広告の場合、たとえば、「東京都に住んでいる20代、30代の女性」だけに広告を表示させることも可能です。
一方、SEOはユーザーがあるキーワードを検索した時に表示されるもののため、ユーザーの性別や年齢層、居住地域などはコントロールできません。リスティング広告の場合、「ある地域のある年齢層のユーザーにこの情報を見せたい」ということがコントロールできますが、SEOではコントロールできないのです。
ターゲットを絞って、そのターゲットにピンポイントに情報を伝えたい場合、リスティング広告の方が向いています。
効果が出るまでの時間
リスティング広告とSEOとでは、効果が出るまでの時間にも違いがあります。そもそも、SEOは「100%の正解がない」と言われているもので、Googleではどのような要素で検索順位が上下するのかをすべては明らかにしていません。むしろ、そのほとんどがブラックボックスで、明らかにされている要素は全体のほんの少しです。
そのため、SEO対策をしたとしても、必ずしも検索結果で上位に表示されるわけではありません。さらに、効果が現れたとしても、時間がかかります。数年単位でSEO対策を行い、ようやく効果が現れたというケースは決して珍しいことではありません。SEOと比べるとリスティング広告は、効果が現れるのが早いという特徴があります。
クリックしたユーザーの検索語句データを分析して検索キーワードなどを最適化していく作業が必要ですが、適切にリスティング広告を運用していけば、3ヵ月から6ヵ月ほどで効果が現れます。
効果が出るまでにかかる費用
リスティング広告とSEOとでは、かかる費用も大きく異なります。リスティング広告は、広告のため、広告費用がかかります。料金体系は、クリックした時に料金が発生するクリック課金制です。
1クリックあたりの単価は入札制で自分で自由に決められますが、広告スペースは有限で、高い効果が見込めるような人気の高いキーワードは競争が激しくなるため、単価も高騰します。継続的にリスティング広告を出稿していく場合、まとまった予算を用意しておく必要があるでしょう。
一方、SEOは無料でも行えます。SEOは検索順位を上げるためにWebサイトを改善していくことを指します。自社でSEOを行う場合、スタッフの人件費は発生しますが、Webサイトを改善するための施策は費用がかかるものばかりではありません。改善内容によっては、まったく費用をかけずにSEOを行うことも可能です。なお、SEOを外部に依頼する場合、外注費用が別途必要となります。
リスティング広告のメリット
「自社がリスティング広告を出稿すべきかどうかの判断がつかない」という方も多いのではないでしょうか。そういった場合には、メリットとデメリットをきちんと把握することが重要です。まずは、リスティング広告のメリットを見ていきましょう。
興味関心が強い人たちに広告を配信できる
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告です。そのキーワードにもとから興味・関心が高い人に限定して広告を配信できます。たとえば、「東京 ホームページ制作会社」で検索したユーザーが求めているのは、東京都にある質の高いホームページ制作会社の情報です。
このキーワードで検索してみて、良さそうな会社があれば、すぐに問い合わせや資料請求に進む可能性もあります。この時、リスティング広告で上位に表示された東京都のホームページ制作会社があれば、高い確率でそのユーザーはクリックしてその会社のWebサイトを訪れるでしょう。
このように、購買意欲の高い検索語句でリスティング広告を表示できれば、確度の高いユーザーを呼び込むことができます。「何をしたいか」、「どういったものを購入したいか」がすでに明確なユーザーに広告を配信できる点がリスティング広告の大きなメリットです。
キーワード選定によりターゲットの絞り込みができる
適切なキーワードを選定することで、よりターゲットの絞り込みができる点もリスティング広告のメリットです。そのため、その時にイチオシの商品やサービスにマッチするユーザーにピンポイントに情報を届けることが可能です。
リスティング広告は、おおむね、狙っていないキーワードで検索したユーザーには広告が配信されない仕組みです。検索語句を分析してみて、狙っていないキーワードで広告が配信されていた場合は、キーワードの選定を見直す必要があります。
また、リスティング広告はチラシのポスティングや新聞の折り込み広告のように、地域を限定して配信することも可能です。地域別に広告を配信するか、配信しないかを決められるので、「店舗周辺に住んでいるユーザーだけに広告を配信する」といったように、より効率的な広告展開もできます。加えて、曜日や時間によってターゲティングできる点もリスティング広告のメリットとして挙げられます。
効果が出るまでの時間が短い
リスティング広告は、数あるWebマーケティングの施策の中でも、効果が出るまでの時間が短い施策の一つです。たとえば、SEOは、対策を講じたからと言って必ず効果が得られるものではありません。
さらに、効果が得られたとしても半年から1年、中には数年かかるケースも少なくありません。SNSを活用したマーケティングでも、効果が出るまで半年から1年ほどは見ておく必要があります。
一方、リスティング広告は、一般的には効果が得られるまで3ヵ月ほどかかると言われていますが、早ければ広告を配信した即日にもユーザーから反応が得られる可能性もあります。 また、ほかのマーケティング施策と比べると、すぐに始められてすぐに止められる点もリスティング広告のメリットです。
キーワードや表示する広告文、広告をクリックしたときの遷移するページなどを設定すれば、クリック一つだけでリスティング広告を始められます。さらに、止める際もクリック一つで簡単に止められます。
低予算から始めることができる
「広告は莫大なお金がかかってしまう」というイメージを持っている方も多いと思います。確かに、新聞やテレビなどのいわゆる「マス広告」の場合、数百万円から数千万円、時には1億円以上の費用がかかるものもあります。
しかし、リスティング広告は少額からでも始められます。リスティング広告の全体の費用は、クリック単価と何回クリックされたかによって変動しますが、クリック単価を決める入札に最低単価は設定されていません。そのため、自社でクリック単価の上限を決めておき、それ以上の費用はかけないということも可能です。
さらに、リスティング広告はクリックされた時にだけ費用が発生するクリック課金制のため、「効果が得られないのに費用だけがかかる」という心配はありません。成果を得るために最も大切なのは、お金をかけることよりも、適切なキーワードを選定することです。適切にキーワードを設定できれば、5万円から10万円ほどで効果を出すことも可能です。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告に限ったことではありませんが、新たな事業を始めるかどうかを判断する時にはメリットだけではなく、デメリットも把握することが重要です。ここでは、リスティング広告のデメリットをお伝えします。
高い成果を出すためには継続が必要
リスティング広告は数あるWebマーケティング施策の中でも、効果の出るまでの時間が短い施策ですが、それでもすぐに効果が出るものではありません。リスティング広告は、広告を運用しつつユーザーの検索キーワードなどを長期的に分析して、よりキーワード選定を改善、最適化していくことで効果が出やすくなるものです。
1ヵ月や2ヵ月ほどの短期間で効果を得ることは難しく、効果が出るまでに最低でも3ヵ月は必要と言われています。それは、ユーザーの検索キーワードなどのデータが多くなれば多くなるほど、キーワード選定の最適化ができ、効果が得られやすくなるからです。そのため、まだデータが出そろっていない短期間のうちは、なかなか効果が得られないのが実情です。お金をかけて広告を配信するからには、すぐに成果を得たいと誰もが考えるところです。しかし、最低3ヵ月から半年は継続して分析・改善を進めましょう。
競合が多いキーワードは単価が高くなる
リスティング広告は、表示させたいキーワードごとに入札が行われ、オークションにて1クリックあたりの単価が決まります。一般的なオークションは人気のある商品の値段が吊り上がっていくものですが、リスティング広告におけるオークションも同様です。
購買や問い合わせなどにつながりやすい、人気の高いキーワードは数多くの企業がオークションに参加し、それに伴いクリック単価も上がっていきます。新聞広告やテレビ広告などの「マス広告」とは異なり、少額からでも始められるのがリスティング広告のメリットではありますが、あまりにも予算が少なすぎると広告が表示されません。広告が表示されなければ、継続しての分析も行えませんので、設定する検索キーワードを改善することもできません。
成果を出していくためにも、リスティング広告を運用する際は、継続的に広告を配信できるだけの予算組みをすることをおすすめします。
SEOと違い費用がかかり続ける
検索エンジンの検索結果からの流入を増やす施策には、リスティング広告のほか、SEOがあります。SEOはあるキーワードで検索した時に、検索上位に表示されるようにWebサイトを改善することを指します。検索結果で上位表示させるための施策は、数々ありますが、そのすべてに費用がかかるわけではありません。自社でSEOを行う場合は、まったく費用をかけないことも可能です。
一方、リスティング広告は広告ですから、広告の出稿費用がかかります。新聞やテレビなどの広告より低予算で始められますが、広告を出し続けている間は継続的に広告費用がかかります。広告費用を節約しようと入札金額を下げた場合、そもそも広告が表示されなくなる可能性もあるでしょう。
また、SEOの場合は一度、検索結果で上位に表示されれば、そのWebサイトは長期的に上位に表示され続けます。しかし、リスティング広告は、広告出稿を止めたらその瞬間にWebサイトが上位表示されなくなります。
リスティング広告の相場
リスティング広告は、ユーザーがクリックした時に費用が発生するクリック課金制を採用しています。そのため、広告は表示されたもののユーザーがクリックしていないような時には費用は発生しません。
リスティング広告の全体の費用は「1クリックあたりの単価」×「クリック数」で算出できます。それでは1クリックあたりの単価はいくらくらいを想定しておけば良いのでしょうか。1クリックあたりの単価は、キーワードによって異なり、高額商品に関連するキーワードほど高くなると言われています。
海外企業の調査によって明らかになった業種ごとの1クリックあたりの単価は以下の通りです。なお、1ドル=130円で計算しています。
・自動車=320円
・BtoB=430円
・Eコマース=150円
・教育=312円
・金融保険=447円
・医療健康=340円
・家庭用品=382円
・法律=877円
・不動産=308円
・旅行接客=199円
上記の単価は、あくまで業界ごとの目安として捉えてください。実際の1クリックあたりの単価は、業界やキーワード、広告品質などさまざまな要因で決まります。
リスティング広告の配信方法
初めてリスティング広告を配信する方の多くが、どのように配信すればいいか分からないと思います。そこで、ここではGoogleを例にリスティング広告の配信方法を解説します。
Google広告のアカウント作成
Googleでリスティング広告を配信するには、Googleアカウントを作成する必要があります。Googleアカウントは、無料で誰でも簡単に作成できるものです。Googleアカウントの作成方法は以下の通りです。
1.Google広告のトップページにアクセスする
2.右上の「今すぐ開始」をクリックする
3.Google広告で使用したいアカウントでログインする
※Googleアカウントを持っていない場合は、「Googleアカウントの作成」ページから作成可能
4.画面中央右の「エキスパートモードに切り替える」をクリックする
5.画面左下の「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックする
6.請求先住所の国、タイムゾーン、通貨を選択して「送信」をクリックする
7.アカウントの作成完了画面が表示されたら完了
8.続けて広告を作成する場合は「アカウントを確認」をクリックする
なお、広告の作成は、 「+新しいキャンペーンの作成」ボタンから開始できます。
配信条件の設定
次に、配信条件を設定します。配信条件とは、配信開始日や終了日、配信地域、1日あたりの予算の上限などです。
まず設定するのが、キャンペーンの作成目的です。キャンペーンの作成目的には、販売促進、見込み客の獲得、商品やブランドの比較検討、アプリのプロモーションなどが用意されていますので、広告の目的に合わせて最適なものを選択してください。キャンペーンの作成目的を選択することで、キャンペーンの作成目的に最適な広告の種類が自動的にGoogleから提案されます。
また、キャンペーンの作成目的が、販売促進であれば購入プロセスの起点となる機能、見込み顧客の獲得であればコンバージョンプロセスの起点となる機能といったように作成目的に合わせて最適な機能も提案されます。そのため、リスティング広告が初めてという方でも安心して広告運用を始められるでしょう。なお、一つのGoogleアカウントで複数のキャンペーンを作成できます。
広告文の作成
配信条件を設定したら次に、検索画面に表示する広告文を作成します。広告文の質が低いと、いくら検索画面の上位に広告が表示されたとしても、ユーザーの多くはクリックしてくれません。
そのため、広告文の作成はリスティング広告の配信において、非常に重要な工程です。 広告文を作成する際にはまず、広告する商品やサービスごとに広告グループを作成します。広告グループ名を入力後、ボックスの中にユーザーのどのような検索キーワードに対して広告を表示させるのかを入力します。次に、広告をクリックした結果、ユーザーに表示されるページのURL、広告の見出し、説明文を入力していきます。
広告の見出しの文字数は30文字以内、説明文の文字数は90文字以内です。なお、リスティング広告の文字数はすべて半角表記での文字数です。半角は1文字、全角は2文字とカウントしてください。それぞれを入力した後、「保存」をすると広告審査がスタートします。
キーワード選定
リスティング広告は、ユーザーの検索したキーワードに連動して配信される広告です。見込みユーザーの検索キーワードと選定したキーワードがマッチしない場合、広告は出稿されません。成果につながりやすいキーワードを設定できるかどうかが、リスティング広告の成否を分けると言っても過言ではありません。
キーワード選定で大切なのは、リスティング広告を出稿する目的を明確にすることです。商品の購入が目的なのか、それともWebサービスへの入会を目的としたものなのか、リスティング広告の目的によって、選ぶべきキーワードが異なるからです。次に軸となるメインのキーワードを抽出していきます。
自社Webサイトから抽出する方法のほか、競合他社が登録しているキーワードを調査するなど、できるだけ多くのキーワードを抽出しましょう。なお、Googleが提供している検索キーワード調査ツール「キーワードプランナー」も有効です。
リスティング広告のコツ
リスティング広告は、数多くの企業が参入しており、競争も激化しています。ただ漫然と運用していてもなかなか結果に結びつかないでしょう。ここでは、リスティング広告を運用するコツをお伝えします。
競合が少なく検索ボリュームが多いキーワード選定
リスティング広告は、あるキーワードで広告を表示したい企業が1クリックあたりの単価を入札し、オークションで競い合う形で掲載の有無や費用が決まります。一般的なオークションで人気のある商品に多くの入札が集まるように、リスティング広告のオークションも同様です。
商品やサービスの購入、問い合わせなどのコンバージョンにつながりやすい人気キーワードは大企業から中小企業まで多くの企業が狙っており、競争が激化しています。競合が多いキーワードでリスティング広告を表示させようと思うと、なかなか広告掲載までたどり着きません。また、広告は掲載されたものの、当初予定していた予算を大幅に上回ってしまい費用対効果が見合わないというケースも考えられるでしょう。
そうしたことを避けるためにも、できるだけ競合が少ないキーワードに狙いを定めることをおすすめします。とはいえ、競合が少なくても検索ボリュームが少なければ成果を上げることは難しいです。競合が少なくなおかつ、検索ボリュームが多いキーワードを選定しましょう。
ユーザーを惹きつける広告文の作成
検索画面で表示されたリスティング広告をユーザーがクリックしてもらわなければ成果は得られません。ユーザーは表示された広告をすべてクリックするわけではなく、表示されたものの中から広告文を読み、より興味を惹かれる広告をクリックします。リスティング広告で成果を得るためには、ユーザーを惹きつける広告文を作成する必要があるのです。
それでは、具体的にどういった点に気を付けて広告文を制作すれば良いのでしょうか。まず大切なのが広告する商品やサービスの強みを明確にしたうえで、その強みを広告文に盛り込むことです。また、広告文の中で、検索キーワードとマッチしたワードは太字で強調して表示されるため、ユーザーの目につきやすくなります。広告文の中でも前半に検索キーワードを入れ込むことで、ユーザーにクリックしてもらいやすくなります。
さらに、「今だけ」「今月末まで」「キャンペーン期間中」といったようにユーザーにベネフィットを提示すると、よりクリックしてもらいやすくなるでしょう。
クリックされた後に遷移するページの改善
リスティング広告の目的は、まずはユーザーに広告をクリックしてもらうことにあります。ユーザーに広告をクリックしてもらえなければ、商品やサービスの購入や問い合わせといった次のステップに進めないからです。
しかし、最終的なゴールや商品やサービスの購入や資料請求などです。ユーザーにクリックしてもらい、せっかくランディングページを読んでもらっても、ランディングページの内容が乏しかったり、ユーザーに魅力的に映らないようでは、最終的なゴールである商品やサービスの購入や資料請求にたどり着くことは難しいでしょう。リスティング広告は、ユーザーがクリックすると費用が発生する仕組みです。
そのため、クリック数が多いのにコンバージョン率が悪いとなると、費用だけがかかって売り上げにならないという事態に陥ってしまいます。そうなってしまわないように、魅力的なランディングページを作成しましょう。また、データを分析しながら、定期的に改善していくことも重要です。
リスティング広告の代替手段にはビジネスマッチング
リスティング広告は、少額で始められ、購入意欲の高いユーザーに直接的に商品やサービスを訴求できる広告手法です。しかし、中には、「なかなかリスティング広告が掲載されない」、「掲載はされてもクリックされない」、「クリックされている割にコンバージョンにたどり着かない」などの悩みを持っている方もいます。
リスティング広告には、「高い成果を出すためには継続が必要」、「競合が多いキーワードは単価が高くなる」、「広告を掲載し続けている間費用がかかり続ける」などのデメリットがあります。そのため、費用対効果が見合わないという方もいるでしょう。そういった方は、代替手段としてビジネスマッチングサービス「アイミツCLOUD」を試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索画面に表示されるリスティング広告。ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されるため、購買意欲の高いユーザーだけに的を絞って効率的に広告を配信できます。
また、広告を配信するターゲットを細かく設定できるため、たとえば、「店舗周辺の住人だけに広告を配信する」、「毎週日曜日の午後にだけ広告を配信する」といったことも可能です。さらに、新聞やテレビなどのいわゆる「マス広告」と比べると、圧倒的に低コストで広告を運用できます。
とはいえ、リスティング広告で成果を上げるためには、数カ月ほど時間がかかってしまうことが一般的です。今すぐにリードを獲得したいという方は、固定費用、月額費用ともに無料の「アイミツCLOUD」を試してみてはいかがでしょうか。