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SEOとは?SEO対策の基本や施策のポイントを解説【2023年最新版】

SEOとは、「Search Engine Optimization」のイニシャルを取った略語で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。Webからの集客を狙うのであれば適切なSEO対策は必須と言っても良いでしょう。

この記事では、SEOとは何かといった基本的なところから、企業がSEO対策を行うメリット・デメリット、自社のWebサイトを上位表示するためのポイントまで幅広くお伝えします。

目次[非表示]

  1. 1.SEOとは?
  2. 2.SEO対策とは?
    1. 2.1.内部施策
    2. 2.2.外部施策
    3. 2.3.コンテンツ施策
  3. 3.SEO対策のメリット
    1. 3.1.自然検索の流入数が増える
    2. 3.2.ブランディングができる
    3. 3.3.作成したコンテンツは資産として蓄積され続ける
  4. 4.SEO対策のデメリット
    1. 4.1.効果が出るまでに時間がかかる
    2. 4.2.人的工数がかかる
    3. 4.3.競合が多いキーワードでの上位表示の難易度が高い
    4. 4.4.Googleのアルコリズムアップデートの影響を受ける
  5. 5.SEO対策で準備しておくべきこと
    1. 5.1.数値を分析できる環境を整える
    2. 5.2.課題を整理して、ターゲットキーワードを決める
  6. 6.SEOで検索順位を決めるGoogleの意向
    1. 6.1.Googleが掲げる10の事実
    2. 6.2.E-A-T(専門性・権威性・信頼性)
    3. 6.3.YMYL(Your Money or Your Life)
    4. 6.4.モバイルファーストインデックス(MFI)
    5. 6.5.不正行為の禁止
  7. 7.SEOで検索順位が決まる仕組み
    1. 7.1.クロール
    2. 7.2.インデックス
    3. 7.3.検索結果での表示
  8. 8.SEOで上位表示するためのポイント
    1. 8.1.Googleガイドラインに則ったサイト構築
    2. 8.2.コンテンツの評価
    3. 8.3.被リンクの評価
  9. 9.SEO対策の代替手段にはビジネスマッチングサービス
  10. 10.まとめ

SEOとは?


「SEO」という言葉を初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか。まずは、SEOとはどういったものなのかを見ていきましょう。 SEOとは、「Search Engine Optimization」の略語で日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。

ある特定のキーワードを検索したユーザーが求めている、有益なコンテンツを提供し、検索エンジンに評価されるようにWebサイトを最適化することを指します。簡単に言えば、Googleなどの検索エンジンで、あるキーワードで検索された際に、自社のWebサイトを上位に表示させることがSEOです。そして、検索順位で上位に表示させるための具体的な対策をSEO対策と言います。

SEO対策とは?

SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社のWebサイトを競合サイトより上位に表示させるための対策のことです。SEO対策は、「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」の3種類に分かれます。

「内部施策」は、検索エンジンが評価しやすいようにコンテンツ内容を調整することを指します。Webサイト外からサイトを高く評価してもらうための施策が「外部対策」です。「コンテンツ施策」とは、検索したユーザーが求めている有益で質の高いコンテンツを提供するための施策です。 SEO対策を行って検索順位が上位に表示されると、検索流入が増えます。そのことにより、ユーザーにWebサイトの情報が届きやすくなり、結果的にWebサイト経由の売り上げアップも期待できます。

Webサイトから集客したい方や、売り上げを上げたい方にとってSEO対策は必須と言って良いでしょう。

内部施策

SEO対策の内部対策とは、Googleなどの検索エンジンに適切に評価してもらうための、Webサイト内の対策を指します。内部対策は、検索エンジンに見つけてもらうための「クロール対策」、検索エンジンにコンテンツの内容を正しく理解してもらうための「インデックス対策」、検索エンジンでの検索結果をより上位に表示させるための「ランキング対策」の3種類に分かれます。

内部対策は、SEO対策の基本とも言われるほど重要な対策ですが、なぜ重要なのでしょうか。内部対策を行わないままだと、検索サイトにWebサイトの情報を適切に認識してもらえず、たとえ質の高いコンテンツを提供していても、検索サイトから正しく評価してもらえません。

そもそも、内部対策を施していないWebサイトでは、勝負の土俵にすら上がれていない状況と言っても良いでしょう。そのため、SEO対策を行う際はまず内部対策から行う必要があるのです。

外部施策

SEOの外部対策とは、一言でいえば、自分のWebサイトの外部で行うSEO対策です。ほかのWebサイトから良質なWebサイトだと評価してもらうための対策で、具体的には「被リンク」と「サイテーション」を外部サイトから獲得するための対策を指します。

被リンクとは、外部のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことです。被リンクが多ければ検索エンジンから「多くのサイトから評価されている優良なコンテンツ」とみなされ、検索エンジンの検索結果でも上位に表示されやすくなります。

もう一つの対策である「サイテーション」とは、ブログやTwitter、FacebookなどのSNSなどで「自社の企業名やサイト名、電話番号など」に言及されることです。たとえば、Facebookに「〇〇(サイト名)は分かりやすい」と記載されるなどです。被リンクと同様、サイテーションが多ければ多いほど、他者から良質なコンテンツと評価されていると検索エンジンはみなし、検索順位もより上位に表示されやすくなります。

コンテンツ施策

SEOのコンテンツ施策とは、あるキーワードで検索したユーザーにとって、有益で質の高いコンテンツを積み上げていくことを指します。コンテンツSEOとも言われている、SEO対策の一種です。

ユーザーにとって「有益で質の高いコンテンツ」は、ユーザーが知りたいことや興味のあることに対して、正確な回答を示してくれるコンテンツと言い換えることもできます。日本の検索エンジンで、圧倒的なシェアトップのGoogleは、何よりユーザーの利便性を重要視しており、ユーザーにとって有益なコンテンツは検索順位で上位に表示されやすくなっています。

なお、先述したように外部対策の狙いは、「被リンク」と「サイテーション」の獲得ですが、それらを獲得するためにはそもそも、自社のWebサイトのコンテンツが他者から「質の高く有益なコンテンツ」と評価される必要があります。そのため、SEOの外部対策とコンテンツ施策はセットで行うものと考えておきましょう。

SEO対策のメリット

SEO対策には、「100%の正解はない」と言われており、適切なSEO対策を行うにはノウハウや知見が求められ、コストもかかります。それでも多くの企業がこぞってSEO対策を行うには大きなメリットがあるからです。ここでは、SEO対策を行うことのメリットをお伝えします。

自然検索の流入数が増える

SEO対策を行うことの一つ目のメリットは、SEO対策を行うことにより自然検索の流入数が増えるという点です。自然検索とは、検索エンジンでキーワードを検索した時に表示される画面のうち、広告枠以外の部分のことを指します。検索結果のページの上部や下部には「広告」と表示されたリンクが並びますが、これが広告枠です。

自然検索は広告枠と異なり、ユーザーがクリックしても広告費は発生しません。そのため、SEO対策を行い自然検索で上位に表示されれば、コストをかけることなく集客が可能になります。 さらに、自然検索で自社サイトにたどり着くユーザーは、キーワードを直接入力したユーザーです。そうした行動をとるユーザーは、すでに、キーワードに関連する商品やサービスの購買意欲が高いユーザーと言えるでしょう。

そのような購買意欲が高いユーザーを集めることができる点も、SEO対策を行うことのメリットです。

ブランディングができる

SEO対策を行うことには、自社や自社商品のブランディングができるというメリットもあります。あるキーワードで検索した時に、検索結果の上位に表示されるWebサイトと、下位に表示されるWebサイトとでは、どちらがユーザーの信頼感を得られるかは一目瞭然です。

多くのユーザーは、検索順位がより上位に表示されるWebサイトの方を信頼し、商品やサービスを購買する際には、そちらのWebサイトから購買することを選ぶでしょう。SEO対策を行うことで、自社商品やサービスの関連キーワードで上位に表示されれば、ユーザーから「〇〇と言えば、あの会社」と認識してもらえます。

一度、そのような状況を作り出してしまえば、ユーザーとの接点は増え、すでに信頼性も上がっているため、成約率も向上します。ブログやSNSなどで、良い口コミや評判を残すユーザーも一定数現れるでしょう。

そのことによって、さらに検索結果で上位に表示されやすくなり、ブランド力はより成長していきます。

作成したコンテンツは資産として蓄積され続ける

SEO対策が実を結べば、中長期的に集客し続けることも可能になります。競合サイトが自社サイトより質の高いコンテンツを提供したり、検索エンジンのアルゴリズムが大幅に変更されたりしない限り、検索順位に大きな変化は生じません。上位に表示され続ける間、安定的な集客が見込めます。

また、作成したコンテンツは資産として蓄積される点も、見逃せないポイントです。質が高く、ユーザーにとって有益なコンテンツが多ければ多いほど、検索エンジンから高評価を受けやすくなり、検索結果でも上位に表示されやすくなります。

そのため、質の良いコンテンツを継続的に発信し続けることがSEO対策において重要なポイントです。質が高いと評価されたコンテンツは、ユーザーの悩みや疑問に正確に答えられているコンテンツでもあります。TwitterやFacebookなどに二次利用することで、さらなる集客も期待できるでしょう。

SEO対策のデメリット

ここまで見てきてお分かりいただけたように、SEO対策を行うことには大きなメリットがあります。その一方で、デメリットや注意しなければならない点もあります。メリットだけではなく、デメリットも把握したうえでSEO対策を行うかどうかを検討してください。

効果が出るまでに時間がかかる

適切なSEO対策を行ったとしても、すぐに検索順位に反映されるわけではありません。実際に検索順位が上がるまでには一定の時間がかかります。具体的には、検索エンジンが検索順位を決める要素を収集する「クローラー」が巡回してくるまでの時間や、巡回した後に評価されるまでの時間、評価された後に検索順位が実際に反映されるまでの時間がかかります。

SEO対策を行ってから実際に検索順位に反映されるまでの時間は、キーワードによって変わるため一概には言えませんが、対策してから2~3ヵ月で反映されるケースもあれば、反映されるまで年単位の時間が必要なことも珍しくありません。検索エンジンで、10位以内に表示されているサイトの平均年数は2年以上、1位に表示されているサイトは3年以上が経過しているという海外の調査結果もあります。

SEO対策は短期的な結果を求めて行うものではなく、あくまでも中長期的なマーケティング施策であることを認識しましょう。

人的工数がかかる

ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを数多く提供するのが、SEO対策では重要ですが、そのようなコンテンツを継続的に作り上げていくことには相当な人的工数が必要です。Webマーケティング専門の部署を設けている大企業であれば、専属のスタッフを充てることもできるでしょうが、中小企業には難しいでしょう。

中小企業の多くでは、スタッフが本業の傍らにコンテンツを作成していくことになります。コンテンツを制作するのに忙しくて、本業がおろそかになってしまっては本末転倒です。また、SEO対策で結果を出すためには、工数だけではなく、専門知識やノウハウも必要になります。

SEO対策の専門知識やノウハウがあるスタッフが自社にいない場合は、制作会社に依頼しなければならないわけですが、その場合には制作費がかかります。

さらに、SEO対策は「100%の正解はない」と言われる中、成果を出せる優良な制作会社を選定するのも簡単ではありません。

競合が多いキーワードでの上位表示の難易度が高い

大企業から中小企業に至るまで、企業の規模を問わず、数多くの企業がSEO対策を行っています。そして、大半の企業が商品やサービスの購買に直接つながるようなキーワードで上位表示されようとしのぎを削っている状況です。

購買に直接つながるような検索数の多いキーワードでは、SEOの競争が激化しており、中途半端な対策や生半可な方法では、上位表示されることはないと言っても良いでしょう。競争の激化により、たとえば10年前は検索上位に表示されていたようなSEO対策でも、現在ではまったく上位に表示されないというケースも少なくありません。

さらに、Googleなどの検索エンジンでは、検索順位が上位に表示される要素について一部しか開示しておらず、大半がブラックボックスです。そのため、SEO対策を行ったからと言って、必ず検索順位が上がるわけではないのです。

高いお金をかけてSEO対策を行っても、まったく成果につながらないというリスクもある点は認識しておく必要があります。

Googleのアルコリズムアップデートの影響を受ける

日本での検索エンジンのシェアは、GoogleとYahoo!が大半を握っていますが、Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを用いて検索順位を決定しています。そのため、日本におけるSEO対策とは、「Google向けのSEO対策」と言えます。

そのGoogleですが、頻繁に検索アルゴリズムのアップデートを行っています。そのたびに、Webサイトをアルゴリズムに最適化していく必要があるのです。また、数年に一度、検索順位に大きな影響を与えるような大規模なアップデートも行われます。

アップデートが行われる前日まで1位で表示されていたWebサイトが翌日には、検索結果の1ページ目にすら表示されなかったということは、過去に多数ありました。多額のお金をかけて行ったSEO対策が、大規模アップデートによって、ある日まったく意味がなくなってしまったということも起こりえるということは頭に入れておいてください。

SEO対策で準備しておくべきこと

何の戦略性もなく、ただやみくもにSEO対策を行っても、期待したような成果を得るのは難しいでしょう。SEO対策を行う前には、入念な準備が必要です。ここでは、SEO対策で準備しておくべきことをお伝えします。

数値を分析できる環境を整える

SEO対策で大切なことは、行った施策の数値を分析して、分析結果を次の施策に生かすことです。必ず上位表示させる方法がない中で、試行錯誤を繰り返しながら、最適解を見つけ出していく必要があります。

そのために必要なのは、数値を分析し、分析結果を次の施策に反映できる体制を作ることです。 まず、SEO対策の担当者が、数値を分析できるGoogleAnalyticsやGoogleSearchConsole、Googleタグマネージャーといったツールを使いこなせるようにしておきましょう。GoogleAnalyticsは、Googleが無料で提供する、Webサイトのアクセス状況を分析できるツールです。

アクセス状況をリアルタイムが把握できるほか、ユーザーの基本属性やユーザーの流入経路などが分かります。それにより、よりユーザーの属性に合わせたコンテンツの作成も可能になります。 GoogleSearchConsoleは、自社のWebサイトがどのようなキーワードで何回表示されたか、検索順位が何位なのかなどが分かる、Googleが提供する無料ツールです。

Googleタグマネージャーは、様々な計測ツールのタグを一括で管理できるGoogleの無料ツールです。これらのツールを使って細かい数値を取得し、PDCAを回せる体制を作りましょう。

課題を整理して、ターゲットキーワードを決める

SEO対策の要と言えるのが、ターゲットキーワードの選定です。適切なキーワードを設定することで、商品やサービスへの関心が高く、購買意欲のあるユーザーの獲得につながります。反対に、ターゲットキーワードを何となくで決めてしまうと、「上位表示はされたものの、そこからWebサイトへのアクセスにつながらない」「ターゲット以外のユーザーの流入が多い」ということが起こってしまいます。

ターゲットキーワードを選定する際に重要なのは、自社の課題を整理することです。たとえば、「認知度が低い」といった課題がある企業と、「商品やサービスのWeb経由での購入が少ない」といった課題のある企業とでは選定すべきキーワードは異なります。自社の課題を明確にしたうえで、Webサイトの目的を決め、その目的を達成するために最適なキーワードは何か、といった流れでキーワードを選定していきましょう。

SEOで検索順位を決めるGoogleの意向

先述したように、日本におけるSEO対策とは、Googleのアルゴリズムに最適化することとイコールです。そのため、SEO対策を行う際にはGoogleの考え方や意向を把握しておく必要があります。ここでは、SEOで検索順位を決めるGoogleの意向を紹介します。

Googleが掲げる10の事実

Googleは、1998年の会社設立から数年後に「Google が掲げる10の事実」を策定しました。簡単に言えば、Googleの経営理念のようなものですが、現在でも随時見直しが行われ、この理念に沿って経営方針が策定され、各種サービスもこの理念に基づいています。SEO対策においても、この理念をしっかりと理解することが重要です。

「Google が掲げる 10 の事実」は以下の通りです。
『1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。』

※ 出典:Google「Google が掲げる 10 の事実

たとえば、『ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。』『遅いより速いほうがいい。』『情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではい。』などの文言からは、Googleがいかにユーザーファーストを重視しているか分かるのではないでしょうか。また、『悪事を働かなくてもお金は稼げる。』で示されているように、不正なSEO対策はペナルティの対象となります。SEO対策を行う際は、まずは「Google が掲げる10の事実」を確認し、できるだけそれに沿った対策を行いましょう。

E-A-T(専門性・権威性・信頼性)

E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略語で、GoogleがWebサイトを評価する基準の1つです。Googleが公開している検索品質評価ガイドラインには、次のように記されています。

『Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness: This is an important quality characteristic.(専門性、権威性、信頼性。これは重要な品質特性です)』『 The amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important.( 専門性、権威性、信頼性(E-A-T)がどれだけあるかは非常に重要です)』
※ 出典:Google「 General Guidelines

専門性とは、そのWebサイトが特定の専門分野に特化していること、専門的な情報がコンテンツに記載されていることなどを指します。たとえば、医療情報であれば、医師などの専門家が監修したコンテンツであれば専門性が高められ、Googleの評価も上がりやすくなるでしょう。

権威性とは、そのWebサイトが第三者からの評価の高さや社会的認知度の高さなどを示した指標です。また、作成した人が不明のコンテンツより、コンテンツ作成者や記事を執筆したライターなどの情報が記載されている方が信頼性が高くなります。

YMYL(Your Money or Your Life)

YMYLは、前出のE-A-TともにGoogleがWebサイトを評価する基準の1つです。Googleが公開している検索品質評価ガイドラインには、次のように記載されています。

『Some topics have a high risk of harm because content about these topics could significantly impact the health, financial stability, or safety of people, or the welfare or well-being(一部のトピックは、害を及ぼす危険性が高いものです。これらのトピックに関するコンテンツは、人々の健康、経済的安定、安全、または社会の福祉や幸福に重大な影響を与える可能性があるため、一部のトピックは有害性のリスクが高いです。)』

※ 出典:Google「 General Guidelines

YMYLに属する情報は、人々の健康や安全、経済、公共の福祉に大きな影響を与えるため、そうしたジャンルの情報には特に高い品質を求めるというGoogleの方針が示されています。YMYLに該当するのは、金融情報や医療情報、法律情報、ニュース・時事問題などのWebサイトです。

YMYLに該当するWebサイトの検索順位を決めるうえで、最も重要視されているのが、前出のE-A-Tです。YMYLに該当するWebサイトでは、ほかのジャンルのWebサイトよりもE-A-Tが担保されているかどうかが検索順位に大きく影響します。

モバイルファーストインデックス(MFI)

モバイルファーストインデックスとは、検索結果の順位付けをスマートフォンやタブレットといったモバイル端末での評価を軸にした方針のことです。2018年3月から導入された方針ですが、それまでGoogleは検索結果の順位はパソコン向けのWebページをもとに行っていました。

そのため、たとえスマートフォンで検索したとしても、検索結果はパソコンで検索した場合と同様のものとなっていました。従来まではパソコン向けのWebサイトのコンテンツを充実させていれば、スマートフォンでの検索結果でも上位を獲得することが可能だったわけです。しかし、2018年3月のモバイルファーストインデックスの導入により、パソコン向けからモバイル端末向けのWebページに評価基準が逆転しました。

これにより、これまでのパソコン向けのWebサイトでのSEO対策から、モバイル端末向けのWebサイトでのSEO対策を行わなければならなくなったのです。また、従来まではパソコンから快適に閲覧できれば問題なかったのですが、モバイルファーストインデックスの導入によって、モバイル端末でも快適に閲覧できなければならなくなりました。

この方針変更により、パソコンのみの閲覧を前提としたWebサイトやスマートフォンでも快適に閲覧できる「レスポンシブデザイン」の対応が不十分なWebサイトは軒並み、検索結果で上位から外れることになりました。

つまり、SEO対策を考えるうえで今では「レスポンシブデザイン」は必須になったわけです。

不正行為の禁止

Googleは、ユーザーファーストを重視しており、ユーザーに害を及ぼすような不正を厳しく取り締まっています。たとえば、Googleが不正行為を取り締まらずに、他人のWebサイトからコンテンツを剽窃したコピーコンテンツが横行するようになってしまったらどうなるでしょうか。

ユーザーが検索しても、どのWebサイトでも同じ情報しか得られないという結果になります。ユーザーがこうした不利益を被らないように、Googleは不正行為を厳しく取り締まっているわけです。

Googleから不正行為とみなされてしまった場合、検索順位が下がってしまうことはもちろん、最悪の場合、検索結果から削除されてしまう「インデックス削除」という厳しい措置を取られる可能性もあります。

Googleでは主な不正行為を次のように定めています。
『・スパム、不正なソフトウェア、フィッシング
・暴力
・悪意のある表現
・テロリストのコンテンツ
・嫌がらせ、いじめ、脅迫
・露骨な性的表現
・児童の搾取
・なりすまし
・個人情報や機密情報
・違法行為
・一般公開のストリーミング
・著作権侵害
・コンテンツの使用と送信』

※ 出典:Google「不正行為の報告

SEO対策を行う際は、その対策や掲載コンテンツが上記に当てはまらないか入念にチェックしましょう。

SEOで検索順位が決まる仕組み

SEO対策を考えるうえで、Googleではどのような仕組みで検索順位が決まるのかを把握しておくことは重要です。Googleでは仕組みのすべてを発表しているわけではありませんが、一部は明らかになっています。検索順位が決まる仕組みを詳しく見ていきましょう。

クロール

クロールとは、検索エンジンが検索順位を決めるための情報をWebサイトから取得する作業のことです。クローラーと呼ばれるロボットが世界中のWebサイトを巡回しながら、Webサイトの情報や画像などを取得していきます。

Googleでは「Googlebot」というロボットがWebサイトを巡回しています。 検索結果で上位に表示されるためには、コンテンツを充実するだけでは不十分で、クローラーからそのコンテンツを認識してもらわなければなりません。反対に言えば、クローラーに認識されないままではいくらコンテンツを充実させても意味はないということです。

とはいえ、Googleのクロール能力は高く、何の対策をしなくてもいずれクロールしてもらえます。しかし、せっかくSEO対策をしたのであれば、できるだけ早く上位表示させたいところです。早くクロールしてもらうには、コンテンツを更新後、Googleのウェブマスターツール「Google Search Console」からクロールリクエストをしましょう。

インデックス

インデックスとは、クロールで取得したWebサイトの情報を検索エンジンのデータベースに登録することを指します。Webサイトの情報がピックアップされても、検索エンジン側に登録されなければ検索結果に反映されませんので、クロールからインデックスはセットと考えてください。なお、インデックスの作成は一度のクロールだけで済むわけではありません。

複数回クロールすることにより、インデックスの精度が上がっていきます。複数回クロールされるまでにはある程度の時間がかかることもあらかじめ頭に入れておきましょう。 できるだけ早くSEO対策を検索結果に反映するためには、Google側にインデックスを促すことも有効です。

クローラーにとっての地図となる「XMLサイトマップ」を作成し、クローラーがクロールしやすい環境を整えるようにしましょう。また、定期的に「Google Search Console」でリクエストすることもおすすめします。

検索結果での表示

インデックスに登録された情報は、検索アルゴリズムによってランキング付けされます。検索アルゴリズムとは「あるキーワードに対してどのような順位で検索結果を表示させるか」という仕組みで、Googleでは200以上の評価基準をもとにWebサイトの表示順位がランキング付けされています。

代表的な評価基準は、「どのようなキーワードが含まれているか」「コンテンツの内容はコピーされたものではないか」「スマートフォンで快適に閲覧できるか」「コンテンツが表示される速度は遅くないか」などです。 検索アルゴリズムは、日々、アップデートされています。そのため、検索結果で上位に表示され続けるためには、アップデートされた検索アルゴリズムに対して細かなメンテナンスが重要です。

さらに、Googleでは数年に1回、検索順位を大きく左右する大型アップデートも行われています。大型アップデートが行われた際にも迅速に対応する必要があります。

SEOで上位表示するためのポイント

具体的にどのような点に気を付けてSEO対策を行えばいいか分からないという方も多いでしょう。ここからは、検索結果で上位に表示させるための具体的なポイントをお伝えします。

Googleガイドラインに則ったサイト構築

まずは、Googleが発表しているガイドライン「Google 検索の基本事項」を確認しましょう。ここに、上位表示させるための重要なヒントが隠されています。たとえば、上位に表示されるようにするための重要な要素に、次の3つが挙げられています。

・技術要件
・スパムに関するポリシー 
・主なベストプラクティス

技術要件とは、Google検索でWebサイトを表示させるための最低限の要件です。「Googlebot がブロックされていないこと」「エラーページではないこと」「インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれていること」の3つを満たす必要があります。スパムに関するポリシーとは、Googleが禁止している行動や手法のことです。Googleでは、クローキング(ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示すること)や誘導ページ、ハッキングされたコンテンツ、キーワードの乱用、マルウェアなどが禁止されています。

違反した場合、検索順位が落ちたり、検索結果から除外されたりする可能性があるでしょう。また、検索順位を上げる方法にはさまざまありますが、Googleでは主なベストプラクティスを公表しています。

「有用で信頼性の高い、ユーザー重視のコンテンツを作成する」「キーワードをページ上の目立つ場所や、分かりやすい場所に配置する」「サイトに関する情報を発信する」ことなどが推奨されています。

コンテンツの評価

Googleはユーザーファーストを重要視しています。公表している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」には、検索順位を上げるために必要なこととして、「読者が求めているものを把握して提供する」「ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築する」「テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する」と記載されています。いずれも読者の満足度を高めるための要素です。

さらに、先ほど紹介したガイドライン「Google 検索の基本事項」の主なベストプラクティスでも「有用で信頼性の高い、ユーザー重視のコンテンツを作成する」ことが重要視されています。そのため、SEO対策には技術的なさまざまな施策がありますが、まずは読者に有用なコンテンツを提供することで、コンテンツの評価を上げることが最も重要です。

具体的には、次のようなことを意識してコンテンツ制作を行いましょう。
・キーワードを明確にする
・ユーザーの検索意図を理解し、検索意図を押さえたコンテンツを制作する
・E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の評価基準を満たすコンテンツを制作する
・コンテンツの制作者や執筆者の情報を記載する

被リンクの評価

SEO対策は、大きく「内部施策」と「外部施策」に分かれます。コンテンツの質を上げることは「内部施策」ですが、「外部施策」で重要なのが外部被リンクを獲得することです。外部のWebサイトからどれくらいリンクを獲得できるかは、検索結果に大きな影響を及ぼします。多くの外部サイトからリンクされているサイトは質の高いサイトとGoogleから評価されるからです。

Webサイトの存在を知ってもらうためには、SNSやメルマガなどでコンテンツを拡散する、プレスリリースを活用するなどの施策が考えられるでしょう。ただ、情報を拡散したとしても、そこからどれだけ被リンクの獲得につながるかは、結局のところコンテンツの質次第です。有益な情報が得られるコンテンツと評価されれば、自然と多くの外部被リンクを獲得できるでしょうし、質の低いコンテンツをみなされてしまったら、いくら情報を拡散しても被リンクの獲得にはつながりません。

また、獲得する外部被リンクはどこからでも良いというものではありません。自社サイトと関連の高いWebサイトや専門性の高いWebサイト、その分野で著名なWebサイトなど外部被リンクの質も重視されます。

SEO対策の代替手段にはビジネスマッチングサービス

SEO対策は、「自然検索の流入数が増える」「ブランディングができる」などのメリットがある一方、成果を出すまでにある程度の時間がかかり、さらに対策したとしても必ず結果につながるものではありません。

多額の費用や長い時間をかけて準備したとしても、必ず検索結果で上位表示されるというものではありません。また、多くの企業がSEO対策に力を入れる中、直接受注につながるような検索数の多いキーワードで上位表示させることは至難の業と言っても良いでしょう。

こうした状況の中、「SEO対策の結果が出るまで待てない」という方や「確実性の高い対策を取りたい」という方も多いのではないでしょうか。そうした方は、SEO対策の代替手段としてビジネスマッチングサービスをおすすめします。ビジネスマッチングサービスを利用することには、「取引が増加する」「想定していなかったような企業から受注が期待できる」などのメリットがあります。

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まとめ

SEO対策には、技術面を含めさまざまな施策がありますが、ユーザーファーストを最重要視するGoogleのSEO対策において一番大切なことはユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを提供することです。

質の高いコンテンツが掲載されているWebサイトとGoogle側にみなされれば、自然と外部被リンクは増えていき、結果的に検索順位も上がります。とはいえ、Googleではどのような仕組みで検索順位が決まるのかのすべてを明らかにしていません。そのため、「SEO対策には正解はない」とも言われるほど不確実なものです。

SEO対策をしたからと言って、必ず検索順位が上がるというものではありません。中には、確実に受注につながる施策だけを講じたいという方もいるでしょう。そういった方はビジネスマッチングサービス「アイミツCLOUD」をおすすめします。

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